事例 海外拠点の管理方法について(2020.4.10)

【ご相談内容】

現在、インドネシアの現地法人に日本人の管理者がいるのですが、財務報告が定期的に行われていません。また、他のASEAN地域の関連会社との相乗効果も考えて行きたいと思っています。どのような形、あるいは仕組みを構築していけば良いでしょうか?


【ご回答】

財務報告が定期的に行われていないとのことですが、非常に不正が起こるリスクが高いと考えた方が良いと思います。日本本社のガバナンスが効いていないという状況です。この場合に考えられるリスクとしては、現地法人の経理担当者の不正、経理担当者とコンサルによる不正、管理者による不正などが想定されます。定期的に財務報告させる目的は、もちろん現地法人の経営状況の把握が一番ですが、同時に、チェックされている、見られているという牽制のためでもあります。

 一番良いのは、クラウド型の会計システムもしくは統合システムを導入して、日本でモニタリングするという方法です。現地の入力の状況が常に分かるので、遅れていれば、入力を促すこともできますし、疑問があれば一つ一つの取り引きごとに質問や証憑を求めることができます。最近では、不正が疑われる取り引きをAIで抽出する機能までついているものがあります。

 クラウド型会計システムを導入することが難しい場合は、コンサルタントに毎月、コメントを付けて報告させるという方法があります。コンサルタントが共謀すると牽制にはなりませんが、サポートデスクでは信頼できる委託先を紹介することも可能です。

 

 他のASEAN地域にも拠点がある場合は、例えば3ヶ月に1度、全拠点を対象にグローバル会議と称して会議を開催すると良いと思います。各拠点の現状、課題、将来の予測を議題にすると同時に、せっかくある拠点を相互に活かせる仕組みを考える場とします。回を重ねるごとに、議論が広がり、また深まって行くはずです。

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