事例 タイの個人情報保護法の施行状況(2022.9.2)

【ご相談内容】

 タイの個人情報保護法の施行状況について教えてください。


【ご回答】

タイにおいては、2019年に公表された個人情報保護法案(PDPA)につき、公表後1年後の発効(当初は2020年5月27日より発効)とされていたものが、コロナウィルス感染拡大に伴い、2度の発効延期がされておりましたが、2022年6月1日から完全施行されております。

また、2022 年 6 月 20 日、以下の事項に関する 4 本の下位規則が公布されており、下記①③及び④は公布日の翌日から、下記②は公布日の 180 日後から施行されます。

① 管理者に課される個人データ処理記録義務が免除される小規模事業者

② 処理者の個人データ処理記録を作成・保管するための基準及び方法

③ 管理者によるセキュリティ措置

④ 行政上の罰金(制裁金)を課す際の専門委員会の基準

デジタル経済社会省によると2022年度中に30ほどの下位規則を公表、施工するとされており、当面、事業者側は不明確な状況に置かれる事となりますが、当局の査察や、罰則の適用等が直ちに行われる可能性は低いものと考えられます。引き続き、実務対応の状況を注視していくことが薦められます。

 

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