事例 フィリピンのワーキングビザ取得について(2022.11.18)

【ご相談内容】

 弊社の社員を、フィリピンのローカル企業に出向させようと思っています。ワーキングビザを取得したいのですが、手続の流れ、取得に必要な日数の目安を教えてください。


【ご回答】

 フィリピンのローカル企業に出向されるとのことですが、フィリピン外資規制対象業種の企業ですと、就労ビザの取得前にフィリピン司法省(DOJ: Department of Justice)からの許可が必要になります。また、出向者の国籍やポジションによっても就労ビザ取得の難易度が変わります。

フィリピンでの就労ビザには、9G就労ビザ、9G投資家ビザ、PEZAビザ等、種類がございまして、出向先企業の業種等によっても申請可能な就労ビザの種類が異なりますのでご留意ください。

 

 フィリピンでは、就労ビザの申請前にフィリピン労働雇用省(DOLE: Department of Labor and Employment)より発行される外国人雇用許可証(AEP: Alien Employment Permit)の取得が必要となりますが、AEP申請前に、申請者の納税者番号の取得、15日間の公告手続きが必要になります。

 申請手順の概要は、申請者が日本国籍者であることを前提として下記に記載させていただきます。AEP申請前にまずは申請者の方の役職、職務内容、給与額等の情報を15日間新聞等の媒体への公告が必要です。

 その後、下記③AEP申請を開始できますが、所要期間は③~④は約2、3ヶ月、その後⑤~⑦で3、4ヶ月を要します。

 フィリピンでの就労ビザ申請は、原則申請者ご本人がフィリピン国内にいらっしゃることが前提となっておりますので、フィリピン入国前に9G観光ビザを取得してからご入国いただくか、現在はビザなしでフィリピンに入国することも可能でございます。ビザなしでの入国の場合は、フィリピン国内で9A観光ビザを取得していただき、就労ビザ取得完了までは9Aビザの延長申請を行い、フィリピンに滞在することができます。

 

【就労ビザ取得までの流れ】

①税務署にて申請者の納税者番号(TIN: Tax Identification Number)を取得、②15日間の公告、③外国人雇用許可(AEP)申請、④AEP取得、⑤就労ビザ申請、⑥就労ビザ取得、⑦外国人登録カード取得

 

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